工場キタです。2回目の登場です。「えっ もう」って言わないで読んでいただければ幸いです。オリジナルブレンド開発第2弾。
自分の力だけでは行き詰まったオリジナルブレンドオイル開発。突破口を見出したい一心で日本で自然系塗料の草分け的存在である、鈴木光明さんのもとへ向かいました。
鈴木さんは明治から続く塗装店の4代目の社長であり、自然系塗料の開発、販売をおこなうアトリエベルの代表でもあります。家具はもちろん建築やプラント塗装まで手がけておられる方で、塗装に関する多種多様な経験と専門知識をもったプロフェッショナルな方です。
お会いできた直後より、大変熱心に日本の塗装の技術や歴史について教えてくださいました。
日本における洋式塗装の歴史は明治に横浜から発展したそうです。最初に海外から伝わったのはペンキでした。日本の民家は防腐のために柿渋を塗っていた時代で、それと比べるとペンキの耐久性や仕上がりに当時の日本人は驚いたと思います。大正になってラッカー塗料が誕生し、その後様々な合成樹脂が開発され現在まで発展してきたそうです。
鈴木さんの自然系塗料に関わるきっかけは、今から20年程前にヨーロッパから自然系塗料が輸入され始めた頃。その塗料の匂いを嗅いで「あっ、自分が若い頃にいじってた植物系の塗料と同じじゃないか」と思ったそうです。若い頃の現場ですでに亜麻仁などから抽出した油を木材に塗ったりしていたそうで、匂いでだいたい成分は何が混ざってるか想像できたそうです。
そのうち、ある取引先からヨーロッパの自然系塗料は湿度への耐久性が弱い、と相談を受けたそうです。「そりゃそうよ。緯度が違うもの。日本の温暖で湿潤な気候にヨーロッパのオイルをそのまま持ってきてもだめだよ」と。それならばと、自分の経験と知識をもとにオリジナルのオイルをつくったところ、大変好評だったそうです。
そこから鈴木さんは自然系塗料について研究開発、啓蒙活動を重ねていくことになり、その先でこうして、北海道旭川から訪ねた私を迎えてくださり、企業秘密一切抜きに知識のすべてを惜しみなく伝えてくださるのでした。
つづく

